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高校に行ったらRPG部を作って思いっきり遊びまくる。それが私の夢。
あの人から託された夢。いつかあなたとふたりで叶える夢です。こんなボロボロの世界でだって
私達はまだ笑ってやれるんだってこと、いつかあの人にも伝えたいですよね? 立花さん――。
西暦2078年。未知のウイルスにより文明が衰退した後の世界。
第2生存圏と名づけられた再開拓地の辺境に建つ古びた学校、私立楼附高校に入学した
元孤児でRPG好きの超能力少女・白宮のぞみ。彼女は校長先生の黙認を受け、同じ高校になった
居候先でもあるただひとりの親友・立花蘭とともに非公式部活動「RPG部」を設立する。
RPG部の活動は単純明快、放課後にRPGを遊ぶだけ。目標は基本的に何もなし。
そんな軽いノリで始められたのぞみ達の部活動はしかし、父親を事故で亡くした上級生の少女と
その友達だった取り柄のない少女、運動音痴で興味の幅が極端に狭く他の趣味を持てなかった
オタク気質の少女といった居場所を失った人々を巻き込み、無二の特別な時間へと変化していく。
次第にのぞみ達に迫る中間試験。夏休み。文化祭。期待と不安、楽しさと苦しさ、
そして季節が変わるたびに強くなる思いを胸に、
8月の終わりのあの夜、のぞみ達は本当の絆を見つけるのだった。
少女達の心に寄り添う衰退世界×日常系ガール・ミーツ・ロールプレイング、その小説版。
黄昏時の世界の片隅で、
燦たる青空の下で、
月明り照らす大地の上で、
夕日に焼けた放課後のあの部室のなかで、
あなたとずっとRPGを遊んでいたい――。
ろーぷれ・がーるず!
THE ROLE-PLAYING GIRLS!!
Introduction
第1話 始まりに同じ景色を見た ➡








